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1日に飲む水の量を今すぐ計算!年齢・体重別の必要水分量と効果的な補給法
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あなたは1日にどれくらいの水を飲んでいますか?
私たちの体の約60%は水分でできています。
水分は生命を維持するために欠かせないものですが、実は多くの人が必要な量を摂取できていないのが現状です。
「1日2リットル飲めばいい」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、実はこれ、誰にでも当てはまるわけではありません。
体重や年齢、生活スタイルによって、必要な水分量は一人ひとり違うのです。
この記事では、あなたに最適な1日の水分量を計算する方法を詳しく解説していきます。
自分に合った水分量を知って、健康的な毎日を送りましょう。
1日に必要な水分量の基本を知ろう
まず、基本的な知識から押さえていきましょう。
厚生労働省によると、生活活動レベルが低い成人で1日あたり2.3~2.5リットル、生活活動レベルが高い人で3.3~3.5リットル程度の水分が必要とされています。
ただし、この数値には食事から摂取する水分も含まれているんです。
食事から摂取できる水分量は1日あたり約1リットル程度、体内で作られる代謝水が約0.3リットルあります。
つまり、飲料として摂取すべき水分量は、全体の必要量から食事と代謝水を引いた量になるわけです。
水分が体内で果たす3つの重要な役割
水分は体内で次のような重要な働きをしています。
まず1つ目は、栄養素や酸素を全身の細胞に運ぶ運搬機能です。
血液やリンパ液として、体のすみずみまで必要な物質を届けてくれます。
2つ目は、老廃物を体外へ排出するデトックス機能です。
代謝によって生まれた不要な物質を腎臓でろ過し、尿や便として排出します。
そして3つ目が、体温を一定に保つ調節機能です。
暑いときには汗をかくことで体温の上昇を防ぎ、体内環境を適切に保ってくれるのです。
あなたに必要な水分量を計算してみよう
それでは、実際にあなたに必要な水分量を計算してみましょう。
最も一般的に使われている計算式をご紹介します。
年齢別・体重別の計算式
必要水分量(ml/日)= 体重(kg)× 年齢別必要水分量(ml/kg/日)
年齢別の必要水分量は次のとおりです。
22歳~54歳:体重1kgあたり35ml
55歳~64歳:体重1kgあたり30ml
65歳以上:体重1kgあたり25ml
この計算式を使えば、簡単にあなたの必要水分量がわかります。
具体的な計算例で理解を深めよう
例1:30歳・体重50kgの女性の場合
50(kg)× 35(ml)= 1,750ml
この方の1日に必要な水分量は1,750ml(約1.8リットル)となります。
このうち食事から約600~1,000ml摂取できるため、飲料として摂取すべき量は約750ml~1,150ml程度です。
例2:60歳・体重60kgの男性の場合
60(kg)× 30(ml)= 1,800ml
この方の1日に必要な水分量は1,800ml(1.8リットル)です。
食事からの水分を差し引くと、飲料として約800ml~1,200ml摂取するのが理想的ですね。
例3:70歳・体重55kgの高齢者の場合
55(kg)× 25(ml)= 1,375ml
この方の1日に必要な水分量は1,375ml(約1.4リットル)となります。
飲料として約400ml~800ml程度を目安にしましょう。
もう1つの計算方法「4-2-1ルール」
医療現場で使われる「4-2-1ルール」という計算方法もあります。
これは点滴の量を決める際に使われる方法で、より精密に必要水分量を算出できます。
体重50kgの人の場合で計算してみましょう。
最初の10kg:10kg × 4ml = 40ml(1時間あたり)
次の10kg:10kg × 2ml = 20ml(1時間あたり)
残りの30kg:30kg × 1ml = 30ml(1時間あたり)
合計:90ml/時間 × 24時間 = 2,160ml/日
この方法でも、1日に必要な水分量を算出することができます。
水分不足が引き起こす体のトラブル
水分が不足すると、体にはさまざまな不調が現れます。
決して軽く見てはいけません。
脱水症状のサインを見逃さないで
体重の2%以上の水分が失われると、医学的には脱水状態といわれます。
初期症状として、喉の渇き、集中力の低下、立ちくらみなどが現れます。
さらに進行すると、頭痛や吐き気、食欲不振、倦怠感といった症状が出てきます。
重度になると、筋肉のけいれんや意識障害、呼吸困難など命に関わる状態になることもあるんです。
高齢者は特に注意が必要です
高齢になると、喉の渇きを感じにくくなります。
体内の水分量も若い頃より少なく、約50%程度まで減少しているため、脱水症状を起こしやすい状態です。
食事量が減ることで食事からの水分摂取も減り、トイレの回数を減らそうと意識的に水分を控える方もいらっしゃいます。
さらに利尿剤を服用している場合は、より多くの水分が失われてしまいます。
尿の色が濃くなっている、回数が減っているというサインを見逃さないようにしましょう。
美容面への影響も見逃せません
水分不足は肌にも悪影響を及ぼします。
酸素や栄養素が肌細胞に十分に届かなくなり、老廃物が蓄積してしまうのです。
その結果、肌のハリが失われ、シワが目立つようになり、色素沈着も起こりやすくなります。
美しい肌を保つためにも、適切な水分補給は欠かせませんよ。
水の飲みすぎにも注意が必要です
「水は体にいいから、たくさん飲めば飲むほどいい」と思っていませんか。
実は、これは大きな誤解なんです。
水中毒という危険な状態
短時間に大量の水だけを摂取すると「水中毒」という状態になることがあります。
血液中のナトリウム濃度が薄まってしまい、低ナトリウム血症を引き起こすのです。
症状としては、めまいや頭痛、吐き気、頻尿などが現れます。
重症化すると意識障害や呼吸困難など、命に関わる危険な状態になることもあります。
1時間に1リットル以上の水を継続的に飲み続けると、このリスクが高まるので注意してください。
体がむくんでしまう原因に
水分を摂りすぎると、体内に水分が溜まってしまいます。
顔や足がむくむのは想像しやすいですが、実は脳や心臓、肺などの臓器もむくんでしまうことがあるんです。
脳がむくむと思考能力が低下したり、眠気に襲われたりします。
心臓や肺がむくむと、命に関わる病気につながる可能性もあります。
何事も「適量」が大切だということですね。
効果的な水分補給のタイミングとコツ
水分は一度にたくさん飲むのではなく、こまめに摂ることが大切です。
ここでは、効果的な水分補給の方法をお伝えします。
朝起きたらまずコップ1杯の水を
起床時の水分補給は特に重要です。
就寝中には平均150~200ml程度の汗をかいているため、朝の体は水分不足の状態なんです。
起きてすぐにコップ1杯(約200ml)の常温の水か白湯を飲みましょう。
ただし、起きてすぐの口の中は雑菌が多いので、軽く口をゆすいでから飲むのがおすすめですよ。
朝の水分補給は腸の蠕動運動を促進し、便秘の改善にも効果的です。
就寝前の水分補給で血流改善
寝る前にもコップ1杯の水を飲む習慣をつけましょう。
就寝中の発汗による脱水を予防できますし、血流がよくなることで脳梗塞や心筋梗塞のリスクも低下します。
常温の水か白湯がおすすめで、冷たい水は胃腸に負担をかけてしまうので避けた方がいいでしょう。
血流がよくなると基礎代謝も上がり、ダイエット効果も期待できますよ。
1日6~8回に分けてこまめに飲む
一度に体が吸収できる水分量は約200ml程度といわれています。
そのため、1日に必要な水分量を6~8回に分けて飲むのが理想的です。
例えば、1日1,200mlの水分が必要な場合、200mlを6回に分けて飲むイメージですね。
食事の時、10時と15時のおやつの時間、お風呂の前後など、タイミングを決めておくと忘れずに水分補給できます。
アラームをセットしたり、チェックシートを作ったりするのも効果的な方法です。
運動中や暑い日は特に意識して
汗をたくさんかく状況では、いつもより多めの水分補給が必要です。
運動前後だけでなく、運動中もこまめに水分を摂りましょう。
夏場の暑い日はもちろん、冬場でも暖房の効いた室内では気づかないうちに水分が蒸発しています。
1時間に1回、コップ1杯程度の水分補給を心がけてください。
水分補給に適した飲み物・適さない飲み物
水分補給といっても、何を飲んでもいいというわけではありません。
飲み物の選び方も大切なポイントです。
水分補給に最適な飲み物
基本的には、水とノンカフェインのお茶がおすすめです。
水は軟水と硬水がありますが、お腹が緩くなりやすい人は軟水を選びましょう。
硬水にはマグネシウムが多く含まれているため、体質によってはお腹を壊すことがあります。
ただし、硬水はミネラルが豊富なので、汗で失ったミネラルを補給するには効果的ですよ。
ノンカフェインのお茶では、麦茶、ほうじ茶、そば茶、ルイボスティー、ハーブティーなどが適しています。
炭酸水も胃腸の働きを活発にしてくれるので、水分補給にはおすすめです。
カフェイン入り飲料は適量なら大丈夫
コーヒーや紅茶、緑茶にはカフェインが含まれており、利尿作用があります。
しかし、最近の研究では、常識的な量であれば水分補給として有効だとされています。
3~5日間継続的にカフェインを摂取すると、体がカフェインに慣れて利尿作用が働かなくなるためです。
ただし、1日のカフェイン摂取上限は300mgまでとされています。
コーヒーならマグカップ2杯、紅茶なら4杯程度が目安ですね。
飲み過ぎには注意しましょう。
避けた方がいい飲み物
アルコール飲料は水分補給には適しません。
アルコールには強い利尿作用があり、飲んだ以上の水分が失われてしまうからです。
また、糖分が多いジュースやスポーツドリンクも飲み過ぎには注意が必要です。
血糖値が急上昇し、体に負担がかかってしまいます。
スポーツドリンクは糖分が多いので、大量に汗をかいた時以外は避けた方がいいでしょう。
食事で塩分が摂れていれば、飲料は水で十分です。
シチュエーション別の水分補給ポイント
生活状況によって、必要な水分量は変わってきます。
それぞれの状況に合わせた水分補給を心がけましょう。
運動やスポーツをする時
運動中は発汗量が増えるため、その分多くの水分補給が必要です。
運動前、運動中、運動後のすべてのタイミングで水分を摂りましょう。
大量に汗をかく場合は、水分だけでなくミネラル(特にナトリウム)も一緒に失われます。
ただし、スポーツドリンクは糖分が多いので注意が必要です。
食事でしっかり塩分を摂っていれば、水だけでも問題ありません。
妊娠中・授乳中のママさんへ
妊娠中は血液量が増加し、羊水にも水分が必要になります。
特に妊娠後期には、赤ちゃんが1日約500mlの羊水を飲むようになります。
普段より500~1,000ml程度多めに水分を摂取するようにしましょう。
授乳中も、赤ちゃんが飲む母乳の分だけ水分が必要です。
赤ちゃんが飲む母乳の量は、体重1kgあたり約150mlが目安とされています。
母乳育児をしているママさんは、しっかりと水分補給を心がけてくださいね。
入浴時やサウナを利用する時
お風呂やサウナ、岩盤浴などでは大量の汗をかきます。
入浴前後だけでなく、入浴中もこまめに水分を摂るようにしましょう。
コップ1杯程度の水分を、入浴前後に必ず飲む習慣をつけるといいですよ。
高温・乾燥環境で過ごす時
夏の猛暑日はもちろん、湿度の低い乾燥した環境でも水分は失われています。
乾燥していると汗がすぐに蒸発するため、汗をかいていることに気づきにくいのです。
冬場の暖房の効いた室内も要注意です。
皮膚や呼気から知らず知らずのうちに水分が蒸発する「不感蒸泄」が起こっています。
季節を問わず、こまめな水分補給を意識しましょう。
体調不良の時は特に注意
下痢や嘔吐がある時は、通常以上に水分が失われています。
排泄と一緒に水分だけでなく、カリウムなどのミネラルも失われます。
このような時は、経口補水液で水分とミネラルを一緒に補給しましょう。
発熱時も発汗量が増えるため、いつもより多めの水分補給が必要です。
水分補給を習慣化する実践テクニック
わかっていても、つい水分補給を忘れてしまうという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、水分補給を習慣化するコツをご紹介します。
水筒やボトルを常に持ち歩く
理想的な水分補給は、点滴のように24時間少しずつ水分を摂り続けることです。
この状態に近づけるには、常に飲み物を持ち歩くことが大切です。
お気に入りの水筒やボトルを用意して、いつでも飲めるようにしておきましょう。
デスクワークの方は、デスクに常に飲み物を置いておくといいですね。
時間を決めて飲む「6オンス8回法」
6オンス(約180ml)の水を1日8回飲む方法がおすすめです。
飲むタイミングをあらかじめ決めておくと、忘れずに水分補給できます。
例えば、こんなタイミングはいかがでしょうか。
起床時、10時のおやつタイム、昼食時、15時のおやつタイム、夕食時、お風呂の前後、就寝前といった具合です。
スマートフォンのアラーム機能を使ったり、チェックシートを作ったりするのも効果的ですよ。
味に変化をつけて楽しむ工夫
水の味が苦手という方は、レモンやライムなどの果汁を少し入れてみましょう。
フルーツを浮かべたデトックスウォーターも見た目も華やかで楽しめます。
ただし、果汁やフルーツを長時間入れたままにすると雑菌が繁殖するので注意が必要です。
1回で飲み切れる量だけ作るようにしましょう。
食事の内容も工夫してみる
水を飲むことが苦手な方は、食事から水分を多く摂る工夫もおすすめです。
大根や白菜などの水分の多い野菜、果物、味噌汁やスープなどの汁物を積極的に取り入れましょう。
和食は洋食よりも水分量が多いメニューが多いので、和食中心の食生活にするのも一つの方法です。
ごはんや麺類は、パンよりも水分を多く含んでいますよ。
水分補給で健康的な毎日を手に入れよう
ここまで、1日に必要な水分量の計算方法から、効果的な水分補給の方法まで詳しく解説してきました。
水分は私たちの体を構成する最も重要な成分の一つです。
適切な水分補給は、健康維持はもちろん、美容やダイエット、パフォーマンス向上にも大きく関わっています。
あなたの年齢と体重から必要な水分量を計算し、自分に合った水分補給計画を立ててみてください。
最初から完璧を目指す必要はありません。
まずは朝起きた時と寝る前にコップ1杯の水を飲むことから始めてみませんか。
そして少しずつ、こまめな水分補給を習慣化していきましょう。
水分不足のサインを見逃さず、適量を守ることが大切です。
健康で美しい体は、適切な水分補給から始まります。
今日から、あなたも自分に合った水分補給を実践して、より健やかな毎日を送りましょう。
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