赤ちゃんにウォーターサーバーは本当に安全？まずは基本知識から

「赤ちゃんにウォーターサーバーを使っても大丈夫なの？」

そんな不安を抱えているママやパパは多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、適切な条件を満たせば赤ちゃんにウォーターサーバーを使うことは安全です。

むしろ、正しく使えば夜中のミルク作りが格段に楽になり、忙しい育児の強い味方になってくれますよ。

厚生労働省も認める安全基準をクリア

ウォーターサーバーの水は、厚生労働省が定めた厳しい水質基準をクリアした安全な水です。

各メーカーでは独自の品質管理システムを構築し、赤ちゃんでも安心して飲める水質を維持しています。

ただし、すべてのウォーターサーバーが赤ちゃんに適しているわけではありません。

選び方を間違えると、せっかくの安全な水も赤ちゃんには適さない場合があるのです。

条件付きで大丈夫という意味

「条件付きで大丈夫」というのは、以下の3つの条件を守る必要があるということです。

軟水またはRO水を選ぶこと、粉ミルクは70℃以上のお湯で溶かすこと、そして衛生管理を徹底することです。

この基本条件を理解して守れば、ウォーターサーバーは赤ちゃんの健やかな成長をサポートしてくれる心強いパートナーになりますよ。

赤ちゃん向けウォーターサーバーの必須条件

条件1：軟水またはRO水を選ぶ

赤ちゃんのミルク作りに使う水で最も重要なのは「硬度」です。

硬度とは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量を数値化したものですね。

赤ちゃんの腎臓はまだ未発達なため、ミネラルが多い硬水は内臓に負担をかけてしまう可能性があります。

目安として、硬度60mg/L以下の軟水を選ぶことが重要ですよ。

日本の天然水は基本的に軟水

幸い、日本で採水される天然水のほとんどは軟水域に分類されます。

コスモウォーターなら硬度27～50mg/L、プレミアムウォーターなら硬度25～83mg/Lと、どちらも赤ちゃんに適した範囲内です。

迷ったときは、不純物を徹底的に除去したRO水を選ぶのも安心ですね。

浄水型サーバーは地域の水道水硬度に注意

浄水型ウォーターサーバーを検討している場合は、お住まいの地域の水道水硬度を確認してください。

東京都内でも地域によって硬度90mg/Lを超える場合があるため、事前チェックが大切です。

水道局のホームページで硬度が公開されているので、確認してから選びましょう。

条件2：70℃以上のお湯で調乳する

これは非常に重要なポイントです。

粉ミルクは無菌ではなく、まれに「クロノバクター・サカザキ」という細菌が混入している可能性があります。

この細菌は70℃以上の温度で死滅するため、WHO（世界保健機関）のガイドラインでも70℃以上での調乳が推奨されているんです。

ウォーターサーバーの温水温度をチェック

多くのウォーターサーバーは80～90℃の温水が出るため、基本的には問題ありません。

ただし、省エネモードを使用している時は温度が下がることがあります。

エコモード使用時でも70℃以上を保てる機種を選ぶか、必要に応じて再加熱機能を活用しましょうね。

条件3：衛生管理を徹底する

どんなに良い水でも、サーバー自体が不衛生では意味がありません。

出水口の定期的な清拭、ボトル交換時の手洗い、給水タンクの清掃など、基本的な衛生管理が重要です。

自動クリーン機能やUV除菌機能が搭載されている機種を選ぶと、より安心して使えますよ。

正しいミルク作りの手順と温度管理

基本的なミルク作りの手順

正しい手順を覚えれば、安全で美味しいミルクが作れます。

まず、手をしっかり洗い、消毒した哺乳瓶に規定量の粉ミルクを入れます。

次に、ウォーターサーバーから70℃以上の温水を注ぎ、粉ミルクを完全に溶かしてください。

最後に流水で人肌程度（約40℃）まで冷まして完成です。

時短テクニック：割り水法

忙しい時に便利なのが「割り水法」です。

できあがり量の3～4割を70℃以上の温水で溶かし、残りを冷水で割って温度調整する方法ですね。

ただし、必ず最初に粉ミルクに触れる分は70℃以上の温水を使うことが大切です。

この方法なら、冷ます時間を大幅に短縮できますよ。

エコモード使用時の注意点

省エネのためエコモードを使用している場合、温水温度が70℃未満に下がることがあります。

この場合は再加熱機能を使うか、やかんで一度沸騰させたお湯を併用しましょう。

安全性を最優先に考えて、面倒でも正しい温度で調乳することが大切ですね。

月齢別の水分摂取ガイド

生後5～6ヶ月まで：母乳・ミルクが基本

生後5～6ヶ月までは、基本的に母乳や育児用ミルクだけで十分です。

この時期の赤ちゃんは、追加の水分を必要としません。

特別な医師の指示がない限り、無理に水やお茶を与える必要はありませんよ。

暑い季節で心配な場合は、かかりつけの小児科医に相談してから判断しましょう。

離乳食開始後：少量ずつ水分補給を

離乳食が始まったら、食事と一緒に白湯やベビー用麦茶を少量ずつ与えてみましょう。

最初はスプーン1杯程度から始めて、徐々に量を増やしていきます。

冷たすぎる飲み物はお腹を冷やす恐れがあるため、常温から人肌程度の温度がおすすめです。

1歳以降：自由度が増える時期

1歳を過ぎると、水分摂取の自由度が大きく増します。

この頃には腎機能も発達してくるため、様々な飲み物を楽しめるようになりますね。

ただし、糖分の多い飲み物は控えめにして、水や薄めたお茶を中心にしましょう。

赤ちゃん向けウォーターサーバーの選び方

チャイルドロック機能は必須

赤ちゃんがいる家庭では、チャイルドロック機能は絶対に必要です。

特に、温水だけでなく冷水にもロックがかけられる機種を選びましょう。

経済産業省の指針に基づき、現在のウォーターサーバーは1歳未満の子どもが操作できない設計になっていますが、念には念を入れておくことが大切ですよ。

二重ロック機能があるとより安心

コスモウォーターのSmartプラスNextのように、二重・三重のロック機能がある機種はさらに安全です。

ボタンを長押しする必要があったり、複数の操作が必要だったりする仕様なら、子どもの誤操作を確実に防げますね。

ボトル交換の負担を考慮

産後や妊娠中のママにとって、重いボトルの交換は大きな負担になります。

足元にボトルを設置する下置きタイプなら、持ち上げる必要がないため安心です。

また、浄水型ウォーターサーバーなら、そもそもボトル交換の必要がありませんよ。

設置場所と転倒防止対策

赤ちゃんが成長してつかまり立ちを始めると、ウォーターサーバーに手をかける可能性があります。

転倒防止ワイヤーが付属している機種を選び、しっかりと壁に固定しましょう。

また、子どもの手の届かない場所への設置も重要なポイントですね。

おすすめのウォーターサーバータイプ別比較

天然水タイプのメリット

天然水タイプは、自然の恵みをそのまま味わえるのが魅力です。

採水地によって異なるミネラルバランスが楽しめ、まろやかな味わいが特徴ですね。

コスモウォーターやプレミアムウォーターなど、赤ちゃんに適した軟水を提供するメーカーが多いのも安心です。

RO水タイプの安心感

RO水は、逆浸透膜で不純物を徹底的に除去したクリーンな水です。

硬度が極めて低く、赤ちゃんのミルク作りには最適と言えるでしょう。

クリクラやアクアクララなど、RO水専門メーカーは衛生管理も徹底していますよ。

浄水型の経済性

浄水型ウォーターサーバーは、月額定額制で水を使い放題なのが最大のメリットです。

ミルク作りだけでなく、離乳食作りや大人の飲み物にもたっぷり使えますね。

ただし、地域の水道水硬度が60mg/Lを超える場合は注意が必要です。

子育て応援プランでお得に利用

プレミアムウォーターのマムクラブ

妊娠中から5歳までの子どもがいる家庭が対象で、水代が通常より安くなります。

また、サーバーレンタル料も割引になるため、長期利用でお得感が増しますよ。

フレシャスのママパパプラン

子どもの年齢に関係なく利用でき、初回特典としてお食事用品がもらえます。

毎月の水代も割引になるため、家計への負担を軽減できるでしょう。

クリクラのSMILEキッズプラン

7歳未満の子どもがいる家庭が対象で、ボトル1本分が毎月無料になります。

さらに、年に一度のサーバーメンテナンスも無料で受けられるのは嬉しいポイントですね。

よくある質問と不安解消

Q: ウォーターサーバーの水をそのまま飲ませても大丈夫？

A: 月齢によって異なります。

生後5～6ヶ月までは基本的に母乳・ミルクで十分ですが、離乳食開始後は少量ずつ与えても問題ありません。

ただし、常温か人肌程度に温めてから与えることをおすすめします。

Q: エコモードの温水でミルクを作っても安全？

A: 温度が70℃以上あれば問題ありません。

しかし、エコモード中は70℃を下回る場合があるため、温度を確認してから使用しましょう。

不安な場合は再加熱機能を使うか、通常モードに戻してから調乳してください。

Q: 硬度はどの程度まで許容できる？

A: WHOの基準では60mg/L以下が軟水とされています。

ただし、日本の粉ミルクメーカーの多くが60mg/L以下を推奨しているため、この数値を目安にすることをおすすめしますよ。

Q: サーバーの掃除はどの程度必要？

A: 出水口は毎日拭き取り、給水タンクは週1回程度の清掃が理想的です。

ボトル交換時には必ず手を洗い、交換部分も清潔に保ちましょう。

自動クリーン機能がある機種なら、設定に従って定期的に実行してください。

安心してウォーターサーバーデビューを

赤ちゃんのためのウォーターサーバー選びは、最初は不安に思えるかもしれません。

しかし、正しい知識を身につけて適切な機種を選べば、育児の心強い味方になってくれます。

軟水またはRO水を選び、70℃以上で調乳し、衛生管理を徹底する。

この3つの基本を守れば、夜中のミルク作りがグッと楽になりますよ。

赤ちゃんの健やかな成長と、ママパパの快適な育児生活のために、ぜひウォーターサーバーを活用してみてください。

きっと「もっと早く始めれば良かった」と感じるはずです。

今日からあなたも、安全で便利なウォーターサーバーライフを始めてみませんか？