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「東京の水はまずい」は本当?間違いの理由と正しい対処法をやさしく解説!

「東京の水はまずい」は間違い?結論の前に“誤解の構造”を知る

「東京の水はまずい」と感じる人がいる一方で、「ふつうにおいしい」と言う人もいます。
なぜ真逆の声が生まれるのか。
実は“水道そのもの”よりも“家の設備や使い方”が味を左右していることが少なくありません。

この誤解は、昔のイメージや個別の住環境が混ざって広まったものです。
まずは、東京都の水づくりの現在地を事実でおさらいしましょう。

東京の水はここまで変わった:高度浄水処理と独自目標

東京都の浄水場では、通常の浄水処理に加えて、オゾンでの強力な酸化と生物活性炭による吸着を組み合わせた「高度浄水処理」を導入しています。
この仕組みにより、カビ臭の原因物質や、カルキ臭やトリハロメタンのもとになる物質までていねいに取り除きます。

さらに東京都は、国の水質基準に加えて、味やにおいに関わる独自の「おいしさに関する水質目標」を定め、達成に向けた管理を続けています。
検査項目も合計で200を超えるレベルで確認が行われ、データに基づいて“おいしさ”の安定化が図られています。

残留塩素とカルキ臭:基準と東京都の運用

水道水は安全のために一定の塩素(残留塩素)を保つ決まりがあります。
塩素はにおいのもとにもなるため、東京都では飲みやすさを損ねないよう目標値を設定し、においの管理にも配慮しています。
カルキ臭が強いと感じる場面はゼロにはできませんが、その多くは後述する“家の側の要因”と重なって現れます。

“まずい”原因の多くは家の中:配管・貯水槽・蛇口の劣化

味やにおいの変化は、建物側の設備で生まれることがよくあります。
たとえば、古い集合住宅で貯水槽(受水槽)が劣化していると、せっかく浄水場で整えた水でも、におい・味の悪化につながります。
同様に、建物や室内の給水管のサビや汚れ、蛇口周りのカビ・ゴムパッキンの劣化も、金属臭や雑味の原因になります。

こうしたリスクを減らす方法として普及しているのが「直結給水方式」です。
貯水槽を介さずに水道管から各戸へ直接届けるため、貯水槽管理由来のにおいリスクを避けやすくなります。

直結給水方式の普及とメリット

東京都では直結給水方式の普及が進み、現在は多数の建物で採用されています。
直結であれば、浄水場で整えた水がよりダイレクトに届くため、味のばらつきを抑えやすいのが利点です。
賃貸や分譲でお住まいの方は、管理会社や管理組合に「給水方式(直結か貯水槽か)」と「貯水槽の清掃・点検実施状況」を確認してみましょう。

季節・新築・生活習慣で味が変わる理由

夏場は水温の上昇や藻類の代謝物の影響で、においを敏感に感じやすくなります。
また、塩素臭は水温が高いほど感じやすい傾向があります。
新築や給水設備の工事直後は、管内のにおいが一時的に混じることもあり、使い始めは蛇口から数十秒〜数分しっかり流すと改善することが多いです。

生活側の工夫でも味は変わります。
朝いちばんの水は配管内で滞留しているため、まずは少し流してから飲用に使う、冷やして飲む、コップやボトルを清潔に保つ、といった基本が効きます。

今日からできる味改善:5つの即効テク

1. 汲み置き(冷蔵)

ボトルに入れて冷蔵庫で数時間冷やすだけで、においの感じ方は大きく変わります。
冷たいほど味覚はにおいを感じにくくなり、飲み口がすっきりします。

2. 一時煮沸→冷却

やかんで一度沸かし、粗熱を取って冷蔵。
塩素由来のにおい対策として古典的ですが有効です。
沸かした水はできるだけ早めに飲み切りましょう。

3. 活性炭系の浄水器を使う

蛇口直結やポット型でも、活性炭はにおい物質の吸着に強みがあります。
カートリッジ交換時期を守ることが味維持のコツです。

4. 直結給水かを確認する

掲示板や点検記録、管理会社への問い合わせで確認できます。
貯水槽方式の場合は、清掃頻度や点検の実施状況をチェックし、改善の相談をしてみましょう。

5. 氷・レモン・コーヒーの“相性”を使う

氷で温度を下げる、レモンをひとかけ加える、コーヒーやお茶の抽出に使うなど、風味の相性で飲みやすさを高められます。
日常で続けやすい工夫から試してみましょう。

用途別の最適解:水道水/浄水器/ウォーターサーバーの使い分け

ふだんの水分補給や料理には、東京都の水道水で十分に満足できる人が多いはずです。
一方で「においに敏感」「赤ちゃんのミルクを毎日作る」「常に冷水・温水をワンタッチで使いたい」「来客が多い」「災害備蓄も兼ねたい」といったニーズがあるなら、浄水器やウォーターサーバーの併用が便利です。

ウォーターサーバーは、冷水・温水の即時性、飲み口の一貫性、ボトルや浄水型の選択肢、停電対応や備蓄性など“運用のしやすさ”が魅力。
一方、コストやボトル保管などの現実面もあるため、生活スタイルに合わせて選ぶのが正解です。
「普段は水道水、こだわる場面は浄水器やサーバー」という使い分けは、味も家計もバランスが取りやすいですよ。

Q&A

Q: なぜ「東京の水はまずい」という話が残っているの?

A: 昔は技術が今ほど進んでおらず、また一部の建物設備の状態が味を損ねていたからです。
現在は高度浄水処理と厳格な水質管理が進み、味の印象は大きく変わっています。

Q: 高度浄水処理ってむずかしい?一言でいうと?

A: 強い酸化力のオゾンで“においのもと”を分解し、仕上げに生物活性炭で“におい・雑味のカケラ”まで吸着する二段構え。
だから飲んだときのスッキリ感が安定しやすいのです。

Q: 直結給水かどうか、住んでいる建物で確かめる方法は?

A: 管理会社や管理組合に「給水方式は直結ですか?貯水槽の場合の清掃・点検実績は?」と聞けばOK。
点検記録の掲示や、検針票・配管図に記載があるケースもあります。

Q: 残留塩素は体に悪いの?

A: 法令で定められた範囲で維持され、安全確保のために必要なものです。
東京都は“飲みやすさ”にも配慮した目標を持ち、味の管理も行っています。

Q: ベビーのミルクを作るときはどうする?

A: 説明書に従って一度沸騰させた湯冷ましを使うのが基本です。
心配なら浄水器やウォーターサーバーの併用で温度管理と味の安定を図る方法もあります。

まとめ

「東京の水はまずい」は、いまの東京には当てはまりにくい言い方です。
味の正体は、水道の問題よりも“家の設備や使い方”にあることが多く、直結給水や基本のケアで印象はガラッと変わります。
まずは今日できる小さな対策から試し、それでも気になる場面は浄水器やウォーターサーバーを賢く併用。
事実にもとづいて、あなたの口にいちばん合う“おいしい飲み方”を見つけていきましょう。