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中国茶がおいしくなる水の選び方!軟水・硬水の違いと最適な水を徹底解説
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中国茶の味を決める「水」の重要性
中国茶を淹れたとき、「あれ、いつもと味が違う」と感じたことはありませんか。
同じ茶葉を使っているのに、なぜか香りが立たなかったり、渋みが強く出てしまったり。
実はその原因、使っている「水」にあるかもしれません。
中国には古くから「水はお茶の母」という言葉があります。
どんなに上質な茶葉を用意しても、水の選び方次第で味わいは大きく変わってしまうのです。
最高の一杯を楽しむために、まずは水について深く知ることから始めましょう。
中国茶をおいしく淹れるために知っておきたい水の基礎知識
水にはさまざまな種類があり、それぞれが中国茶の味わいに異なる影響を与えます。
まずは基本となる水の性質について理解を深めていきましょう。
軟水と硬水の違いとは
水は含まれるミネラル量によって「軟水」と「硬水」に分類されます。
具体的には、1リットル中に含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量で決まります。
WHO(世界保健機関)の基準では、硬度120mg/L未満を軟水、120mg/L以上を硬水としています。
日本の基準では、硬度100mg/L未満を軟水と定義していますよ。
日本全国の水道水の硬度平均は約48.9mg/Lで、世界的に見ても非常に軟水に恵まれた国なのです。
一方、ヨーロッパの多くの地域では硬水が主流となっています。
水の硬度が中国茶の味に与える影響
硬水で中国茶を淹れると、水に含まれるカルシウムが茶葉のタンニンと結合します。
その結果、お茶の色が濃く、やや黒っぽくなる傾向があります。
また、茶葉に含まれるカテキンもカルシウムと結合するため、風味が希薄になってしまうのです。
対照的に、軟水で淹れた中国茶は茶葉本来の繊細な甘味や爽快感をしっかりと引き出してくれます。
香りの立ち方も軟水の方が優れていて、茶葉が持つ細かなニュアンスまで感じ取れますよ。
一般的に、中国茶を淹れるには軟水が最適と言えるでしょう。
pH値と中国茶の関係
水の性質を語る上で、もう一つ重要なのがpH値です。
pH値は水が酸性かアルカリ性かを示す指標で、7が中性、7未満が酸性、7以上がアルカリ性となります。
中国茶を淹れるのに適しているのは、pH6.7~7.3の弱アルカリ性から弱酸性の範囲です。
この範囲の水は、茶葉の色、香り、味をバランスよく引き出してくれます。
pH8以上の強いアルカリ性の水で淹れると水色が濃くなりすぎ、pH6.5以下の酸性水では水色が薄くなってしまいますよ。
日本の一般的な水道水のpH値は7~8程度なので、中国茶を淹れるには適した範囲と言えます。
中国茶に最適な水の種類と選び方
理論がわかったところで、実際にどんな水を選べばいいのか見ていきましょう。
身近な選択肢から、こだわりの水まで、それぞれの特徴をご紹介します。
水道水を使う場合の注意点とカルキ抜きの方法
日本の水道水は世界トップクラスの品質を誇ります。
蛇口をひねってそのまま飲める国は、世界でもヨーロッパの一部と日本くらいなのです。
しかも日本の水道水は軟水なので、中国茶を淹れるのに基本的に適しています。
ただし、水道水には雑菌の繁殖を防ぐために塩素が含まれています。
この塩素が多く残っていると、カルキ臭として嫌な臭いを放ち、せっかくの中国茶の風味を損ねてしまいますよ。
カルキ抜きの方法1:汲み置きする
最も簡単な方法は、水を容器に汲んで4~5時間放置することです。
できれば前日の夜に汲んでおいて、一晩そのまま置いておくのがおすすめですよ。
時間をかけることで、水中の塩素が自然に蒸発していきます。
ただし、塩素が抜けた水は殺菌作用がなくなるため、雑菌が繁殖しやすくなります。
汲み置きした水は早めに使い切るようにしましょう。
カルキ抜きの方法2:浄水器を使う
活性炭入りの浄水器を通すことで、効率的にカルキを除去できます。
浄水器を通した後、さらに一度沸騰させるとより効果的ですよ。
最近は高性能な浄水器も手頃な価格で手に入るようになりました。
中国茶を日常的に楽しむなら、浄水器の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
カルキ抜きの方法3:沸騰させる
水を沸騰させて、泡がぼこぼこと出ている状態で2~3分間保つ方法です。
この方法なら確実にカルキを除去できますよ。
可能であれば鉄瓶を使うのがおすすめです。
鉄瓶で沸かすと水がまろやかになり、中国茶の味わいがさらに豊かになります。
ただし、沸かしすぎには注意が必要です。
長時間沸騰させると水中の酸素がなくなり、水が新鮮さを失ってしまいます。
ミネラルウォーターの選び方
市販のミネラルウォーターを使うのも良い選択肢です。
ただし、どんなミネラルウォーターでも良いわけではありません。
購入する際は、必ずラベルの品質表示を確認しましょう。
チェックすべきポイントは「硬度」と「pH値」の二つです。
硬度は100mg/L以下の軟水を選ぶのが基本ですよ。
pH値は6.7~7.3の範囲内のものを選びましょう。
国産のミネラルウォーターなら、サントリーの天然水や六甲のおいしい水などが中国茶との相性が良いとされています。
これらは硬度が低く、日本の軟水の特徴を持っているからです。
一方、エビアンやヴィッテルなどヨーロッパ産の硬水は、中国茶には向かないことが多いです。
硬度が高いため、茶葉の繊細な味わいが引き出しにくくなってしまいますよ。
天然水・湧き水がおすすめの理由
中国茶を最高においしく淹れたいなら、天然の湧き水が最上の選択です。
湧き水は常に流動している状態にあり、特に砂岩層を浸透したものは透明度が非常に高くなります。
何度もろ過したのと同じ効果があり、お茶の味をしっかりと引き立ててくれるのです。
日本は水が豊富な国なので、全国各地においしいことで有名な湧き水があります。
例えば、石川県能美市の遣水観音霊水堂は「平成の名水100選」に選ばれた清らかな天然水です。
硬度27mg/L、pH7.7という中国茶に理想的な数値を持っていますよ。
休日には森林浴も兼ねて、お近くの名水スポットへ水汲みに行ってみてはいかがでしょうか。
自然の中で汲んだ水で淹れる中国茶は、格別な味わいになるはずです。
純水(ピュアウォーター)の特徴
精密ろ過や限外ろ過などの膜ろ過法で作られる純水も選択肢の一つです。
純水は透明度が非常に高く、不純物をほとんど含んでいません。
そのため、茶葉の味をダイレクトに引き出すことができますよ。
特に高級な中国茶や、繊細な味わいの茶葉を楽しむときに向いています。
ただし、ミネラルが全く含まれていないため、やや味気なく感じる方もいるかもしれません。
好みに応じて使い分けるのが良いでしょう。
茶葉の種類別・おすすめの水の使い分け
実は、中国茶の種類によって相性の良い水が異なります。
茶葉の特性に合わせて水を選ぶことで、さらにおいしさを引き出せますよ。
緑茶・白茶には超軟水
中国緑茶や白茶は、繊細で爽やかな香りが特徴です。
これらの茶葉には、硬度の低い超軟水が最適ですよ。
硬度30mg/L以下の水を使うことで、茶葉の持つ清涼感や甘味が際立ちます。
西湖龍井や碧螺春などの高級緑茶を淹れる際は、特に水選びにこだわりましょう。
水道水よりも、硬度の低いミネラルウォーターや湧き水がおすすめです。
烏龍茶には軟水~中硬水
烏龍茶は発酵度合いが様々で、味わいの幅が広い茶葉です。
一般的には軟水が適していますが、焙煎の強い烏龍茶なら中硬水でも美味しく淹れられます。
例えば、単叢茶や武夷岩茶のような焙煎の効いた烏龍茶は、やや硬度のある水で淹れると味わいに深みが出ますよ。
逆に、清香型の鉄観音など香りを重視する烏龍茶には、軟水の方が香りが立ちやすくなります。
興味深いことに、一部の烏龍茶愛好家の間では「釜炒り緑茶はエビアンで淹れると美味しい」という意見もあるそうです。
ぜひ色々な水で試して、自分好みの組み合わせを見つけてくださいね。
プーアル茶・黒茶の水選び
プーアル茶や黒茶は、熟成による複雑な味わいが魅力です。
これらの茶葉は比較的水を選ばず、軟水から中硬水まで幅広く対応できますよ。
特に味が濃厚な熟茶には、やや硬度のある水を使うことで味わいのバランスが良くなります。
一方、繊細な香りが特徴の生茶には、超軟水を使うと香りが際立ちます。
西双版納産の生茶などには、硬度20mg/L以下の超軟水がおすすめです。
おいしい中国茶を淹れるための実践テクニック
水の選び方がわかったら、次は実践的なテクニックを身につけましょう。
ちょっとした工夫で、中国茶の味わいはさらに向上しますよ。
水の温度管理
中国茶の種類によって、最適な湯温は異なります。
緑茶や白茶などの繊細な茶葉は、70~80度のやや低めの温度がおすすめです。
高温すぎると渋みが強く出てしまいますよ。
烏龍茶や紅茶は、95~100度の高温で淹れることで香りと味わいが十分に引き出されます。
プーアル茶も同様に、沸騰直後の熱湯を使うのが基本です。
温度計を使って正確に測るのも良いですが、慣れてくると湯気の立ち方や泡の状態で判断できるようになりますよ。
水を沸騰させる器具による味の違い
実は、水を沸かす器具によってもお茶の味が変わります。
鉄瓶で沸かした水は、鉄分が溶け出すことでまろやかさが増し、お茶の味わいが豊かになりますよ。
昔から茶人に愛されてきた理由がここにあります。
ガスコンロとIHヒーターでも、水の味に微妙な違いが生まれます。
これは加熱方法の違いが水の分子構造に影響を与えるためです。
もし可能なら、複数の方法で沸かした水を飲み比べてみてください。
違いに気づくと、中国茶の世界がさらに深く楽しくなるはずです。
水の保管方法
汲み置きした水やミネラルウォーターの保管にも注意が必要です。
開封後のミネラルウォーターは、雑菌が繁殖しやすくなります。
冷蔵庫で保管し、2~3日以内に使い切るようにしましょう。
また、汲み置きした水道水は塩素が抜けているため、さらに傷みやすくなっていますよ。
こちらも冷蔵保管し、できるだけ早めに使用してください。
湧き水を汲んできた場合も同様に、清潔な容器で保管し、早めに使い切ることが大切です。
よくある質問
硬水でお茶を淹れると必ずまずくなりますか?
必ずしもそうとは限りません。
硬水は渋味成分のタンニンを結合してくれるので、渋みを抑える効果もあります。
焙煎の強い烏龍茶や、濃厚な味わいの黒茶などでは、硬水を使うことで意外なおいしさに出会えることもありますよ。
色々試してみることをおすすめします。
毎回湧き水を汲みに行くのは大変です。日常使いの水はどうすればいいですか?
日常的に使うなら、浄水器を通した水道水が最もコストパフォーマンスに優れています。
浄水器で塩素を除去すれば、十分においしい中国茶が淹れられますよ。
特別な日やお客様をもてなす時だけ、ミネラルウォーターや湧き水を使うという使い分けもおすすめです。
水道水を沸騰させればカルキは完全に抜けますか?
2~3分間しっかり沸騰させれば、ほぼ完全にカルキは除去できます。
ただし、沸かしすぎると水中の酸素が失われてしまうので注意が必要です。
水の新鮮さを保つため、沸騰後は長時間放置せずに使いましょう。
雨の日はお茶がおいしく淹れられないって本当ですか?
これは本当です。
雨が続くと気圧が下がり、水中の溶存酸素量が変化します。
また、水道水の水質も季節や天候によって微妙に変動しますよ。
同じ茶葉でも、日によって味が異なると感じるのはこのためです。
天候による味の変化も、中国茶を楽しむ醍醐味の一つと言えるかもしれません。
ペットボトルのお茶と自分で淹れたお茶の味が全然違うのはなぜ?
市販のペットボトル茶は、大量生産のため均一な味に調整されています。
また、保存料や酸化防止剤が添加されていることもあります。
自分で淹れる中国茶は、茶葉本来の味わいをダイレクトに楽しめますよ。
水の選び方や淹れ方によって味が変化するのも、手淹れならではの魅力です。
まとめ:水を変えれば中国茶の世界が変わる
「水はお茶の母」という言葉通り、水の選び方次第で中国茶の味わいは驚くほど変化します。
基本は軟水を選ぶこと、そしてカルキをしっかり抜くことです。
まずは身近な水道水のカルキ抜きから始めてみてください。
それだけでも、いつもの中国茶が見違えるほどおいしくなるはずですよ。
慣れてきたら、茶葉の種類に合わせて水を使い分けてみましょう。
同じ茶葉でも、水を変えることで新しい味わいに出会えます。
これこそが中国茶の奥深い魅力なのです。
休日には家族や友人と一緒に、名水スポットへ水汲みに出かけてみてはいかがでしょうか。
自然の中で汲んだ水で淹れる中国茶は、きっと特別な一杯になりますよ。
水にこだわることは、中国茶をより深く楽しむための第一歩です。
ぜひ今日から、水選びを意識して中国茶を淹れてみてください。
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