ウォーターサーバーに直射日光が当たるとどうなる?3つの重大リスク

ウォーターサーバーを自宅に導入したいと考えているあなた。

設置場所を決める際に「窓際の明るい場所がいいかな」と思っていませんか。

実は、ウォーターサーバーに直射日光が当たると、水質の悪化や健康被害、さらには火災のリスクまで引き起こす可能性があるのです。

ここでは、ウォーターサーバーに直射日光が当たることで生じる3つの重大なリスクについて詳しく解説していきますよ。

水質が悪化して細菌が繁殖しやすくなる

ウォーターサーバーのボトル内の水に直射日光が当たると、水温が上昇してしまいます。

水温が上昇すると、細菌が繁殖しやすい環境が整ってしまうのです。

一般的に、細菌は温度が20度から40度程度の環境で最も活発に増殖します。

直射日光によってボトル内の水温がこの範囲に達すると、雑菌が急速に増えてしまい、水質が著しく悪化してしまうのです。

せっかく安全でおいしい水を飲むためにウォーターサーバーを導入したのに、これでは本末転倒ですよね。

さらに、ウォーターサーバー本体が高温になると、サーバー内部の温度管理システムにも負荷がかかります。

冷却機能がフル稼働し続けることで余分な電気代もかかってしまいますし、機械の寿命を縮める原因にもなりかねません。

直射日光が当たる場所は、水質を守るためにも絶対に避けるべきですよ。

容器の樹脂臭が水に移ってしまう

ウォーターサーバーの水ボトルは、多くの場合、ペットボトルと同じようなプラスチック素材で作られています。

直射日光が当たると、この容器が熱を持ち、樹脂が劣化していきます。

樹脂が劣化すると、容器特有の樹脂臭が水に移ってしまう可能性が高くなるのです。

この樹脂臭は、水の風味を大きく損なう原因になります。

せっかくの天然水やRO水も、プラスチック臭がしてしまっては飲む気が失せてしまいますよね。

特に透明度の高いボトルは、太陽光を透過しやすく、内部の水温が上がりやすい構造になっています。

窓際や屋外、ベランダなど直射日光が当たりやすい場所には、絶対に設置しないようにしましょう。

おいしい水を長く楽しむためには、直射日光を避けることが何よりも大切なのです。

収れん火災のリスクがある

意外と知られていないのが、ウォーターサーバーのボトルが原因で起こる「収れん火災」のリスクです。

収れん火災とは、透明な容器やガラスなどが虫眼鏡のように太陽光を一点に集め、その熱によって発火してしまう現象のことです。

ウォーターサーバーのボトルは透明度が高く、丸みを帯びた形状をしているため、太陽光を集めやすい構造になっているのです。

実際に、ペットボトルが原因で収れん火災が発生した事例は全国で報告されています。

ウォーターサーバーのボトルも同様に、直射日光が当たる場所に置くと、周囲の紙類やカーテン、木製家具などに着火してしまう危険性があるのです。

火災は一瞬で家全体を巻き込む恐ろしい災害ですよね。

水を安全に使うためのウォーターサーバーが、火災の原因になってしまうなんて絶対に避けたいところです。

直射日光が当たる窓際やベランダ近くには、決してウォーターサーバーを設置しないようにしてくださいね。

直射日光以外にも!ウォーターサーバーを置いてはいけない場所

直射日光が当たる場所を避けるのはもちろん大切ですが、それ以外にもウォーターサーバーを設置してはいけない場所があるのです。

ここでは、直射日光以外の設置NGな場所と、その理由について詳しく解説していきますよ。

高温多湿な場所

ウォーターサーバーは、高温多湿な場所に設置するのは絶対に避けましょう。

高温多湿な環境では、カビや雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

特に梅雨の時期や夏場の湿度が高い時期は、注意が必要です。

サーバー本体の表面や内部にカビが発生すると、水質に悪影響を及ぼすだけでなく、健康被害を引き起こす可能性もあります。

また、高温になるとサーバーの冷却機能が過剰に働き、電力消費が増えてしまいます。

その結果、電気代が通常よりも高くなってしまうのです。

キッチンのガス台の近くや、お風呂場の近く、洗面所などは高温多湿になりやすい場所です。

これらの場所には設置しないようにしましょう。

風通しが良く、湿度が低い場所を選ぶことが、水質を守り、快適にウォーターサーバーを使うための秘訣ですよ。

壁や家電の近く

ウォーターサーバーは、壁や他の家電製品から一定の距離を保つ必要があります。

その理由は、ウォーターサーバーが稼働する際に放熱するためです。

冷却機能や加熱機能を使用する際、サーバー本体は背面や側面から熱を放出します。

もし壁にぴったりとくっつけて設置してしまうと、放熱がうまくいかず、熱がこもってしまうのです。

熱がこもると、サーバー内部の温度が上昇し、冷却効率が低下してしまいます。

その結果、余分な電力を消費し、電気代が高くなるだけでなく、機械の故障を招く原因にもなりかねません。

一般的には、サーバーの背面は壁から10センチ以上、側面は5センチ以上離すことが推奨されています。

また、冷蔵庫や電子レンジ、テレビなど、熱を発する家電製品の近くに置くのも避けましょう。

家電同士が近いと、互いの放熱を邪魔し合ってしまい、どちらの機器にも悪影響を及ぼしてしまいます。

適切なスペースを確保して設置することで、ウォーターサーバーを長く安全に使うことができますよ。

傾斜がある場所

ウォーターサーバーは、必ず水平で安定した場所に設置しましょう。

傾斜がある場所や、床が不安定な場所に設置すると、サーバーが転倒する危険性があります。

ウォーターサーバー本体に水ボトルを装着すると、全体の重量はかなりのものになります。

もし転倒してしまったら、大量の水が床にこぼれるだけでなく、サーバー本体が破損してしまう可能性もあるのです。

さらに、小さなお子様やペットがいるご家庭では、転倒によるケガのリスクも考えられます。

設置する前に、床が平らであるかをしっかりと確認してください。

もし床に傾斜がある場合は、設置場所を変えるか、専用の台を使って水平を保つようにしましょう。

また、カーペットやラグの上に直接置くのも避けたほうが良いですよ。

柔らかい素材の上では、サーバーが安定せず、微妙な傾きが生じてしまうことがあります。

フローリングや硬い床の上に、しっかりと設置することが大切です。

安全第一で、ウォーターサーバーを正しく設置してくださいね。

ウォーターサーバーの最適な設置場所とは

ここまで、ウォーターサーバーを設置してはいけない場所について詳しく見てきました。

では、実際にどこに置くのが最適なのでしょうか。

ここでは、多くのご家庭で選ばれている設置場所ごとのメリットと注意点をご紹介しますよ。

キッチンに設置するメリットと注意点

ウォーターサーバーの設置場所として最も多く選ばれているのが、キッチンです。

キッチンに置くことで、料理や飲み物の準備がスムーズにできるというメリットがあります。

お湯が必要なときにも、わざわざやかんで沸かす手間が省けますよね。

お味噌汁やスープ、赤ちゃんのミルク作りなど、日常的に使う場面が多いのがキッチンです。

また、コップやカップがすぐ近くにあるので、飲み物を用意するのも楽ちんですよ。

ただし、キッチンに設置する際にはいくつか注意点もあります。

まず、ガス台やコンロの近くは高温になりやすいため、避けるべきです。

また、調理中の油ハネや水ハネが気になる場合は、コンロからできるだけ離れた場所に設置しましょう。

キッチンは家電が多く、スペースが限られていることも多いので、十分な放熱スペースを確保することも大切です。

壁や冷蔵庫から一定の距離を保ち、風通しの良い場所を選んでくださいね。

リビングに設置するメリットと注意点

リビングにウォーターサーバーを設置する方も多くいらっしゃいます。

リビングは家族が集まる場所なので、誰でも気軽に水を飲める環境が整うのが最大のメリットです。

ソファでくつろいでいるときや、テレビを見ながらでも、すぐに冷たい水や温かいお茶を楽しめますよね。

また、来客があった際にも、リビングにウォーターサーバーがあればすぐにお茶を出すことができます。

デザイン性の高いウォーターサーバーを選べば、インテリアとしてもおしゃれに見えますよ。

ただし、リビングに設置する際の注意点もあります。

まず、直射日光が当たる窓際は絶対に避けましょう。

また、エアコンの風が直接当たる場所も、サーバーの温度管理に悪影響を及ぼすため避けてください。

リビングは人の出入りが多い場所でもあるので、通行の邪魔にならない場所を選ぶことも大切です。

小さなお子様がいるご家庭では、チャイルドロック機能がついたサーバーを選び、子どもの手が届きにくい場所に設置するのがおすすめですよ。

寝室に設置するメリットと注意点

寝室にウォーターサーバーを設置するという選択肢もあります。

寝室に置くことで、就寝前や起床直後に水分補給がしやすくなるというメリットがあります。

夜中に喉が渇いたときにも、キッチンまで行かずにすぐに水が飲めるのは便利ですよね。

また、朝起きてすぐに白湯を飲む習慣がある方にとっても、寝室にウォーターサーバーがあると非常に便利です。

特に高齢者の方や、赤ちゃんのいるご家庭では、夜中のミルク作りにも活躍してくれますよ。

ただし、寝室に設置する際には注意すべき点もあります。

まず、ウォーターサーバーは稼働音が発生する機器です。

冷却や加熱の際に、わずかな音が出ることがあるため、音に敏感な方は睡眠の妨げになる可能性があります。

静音設計のモデルを選ぶか、ベッドから離れた場所に設置するなどの工夫が必要です。

また、寝室は湿気がこもりやすい場所でもあるので、風通しを良くすることを心がけましょう。

寝室に設置する場合は、自分の生活スタイルに合っているかをよく考えてから決めてくださいね。

ウォーターサーバーを安全に設置するための5つのポイント

ここまで、ウォーターサーバーの設置場所について詳しく解説してきました。

最後に、どの場所に設置する場合でも共通して守るべき5つのポイントをまとめてご紹介しますよ。

コンセントが近くにあるか確認する

ウォーターサーバーは電源を必要とする家電製品です。

そのため、設置する場所の近くにコンセントがあるかを必ず確認しましょう。

延長コードを使うこともできますが、足を引っかけて転倒する危険性や、漏電のリスクがあるため、できるだけ直接コンセントに接続するのが安全です。

コンセントまでの距離が遠すぎる場合は、設置場所を見直すことをおすすめしますよ。

壁や家電から10センチ以上離す

ウォーターサーバーは放熱する必要があるため、壁や他の家電から一定の距離を保ちましょう。

一般的には、背面は10センチ以上、側面は5センチ以上のスペースを確保することが推奨されています。

放熱がうまくいかないと、電気代が高くなったり、故障の原因になったりしますので、必ず守ってくださいね。

直射日光を避ける

この記事でも繰り返しお伝えしてきたように、直射日光が当たる場所には絶対に設置しないでください。

水質の悪化や樹脂臭の発生、収れん火災のリスクがあるため、窓際や屋外は避けましょう。

カーテンやブラインドで日差しを遮っている場合でも、完全に遮光できるとは限りませんので、できるだけ日の当たらない場所を選んでくださいね。

水平で安定した場所に置く

ウォーターサーバーは重量があるため、水平で安定した場所に設置することが重要です。

傾斜がある場所や、カーペットの上などの柔らかい場所は避けましょう。

転倒防止のため、専用のマットや滑り止めシートを使うのも効果的ですよ。

高温多湿を避け、風通しの良い場所を選ぶ

高温多湿な場所は、カビや雑菌が繁殖しやすく、水質に悪影響を及ぼします。

風通しが良く、湿度の低い場所を選ぶことが大切です。

特に夏場や梅雨の時期は、湿気がこもりやすいので、定期的に換気を行うことも忘れないでくださいね。

まとめ

ウォーターサーバーは、私たちの生活を豊かにしてくれる便利な家電製品ですが、設置場所を間違えると水質の悪化や火災のリスクを招く可能性があります。

特に直射日光が当たる場所は、細菌の繁殖や樹脂臭の発生、収れん火災の危険性があるため、絶対に避けなければなりません。

また、高温多湿な場所や、壁や家電に近すぎる場所、傾斜がある場所なども設置NGです。

ウォーターサーバーを安全に長く使うためには、風通しが良く、水平で安定した場所を選び、コンセントが近くにあり、壁や家電から一定の距離を保つことが大切ですよ。

キッチン、リビング、寝室など、ご家庭のライフスタイルに合わせて最適な場所を見つけてくださいね。

この記事でご紹介したポイントをしっかりと守って、安全で快適なウォーターサーバー生活を楽しみましょう。