ロゴ

TOP > ミネラルウォーターと清涼飲料水の違いとは?法的分類から選び方まで完全解説!

ミネラルウォーターと清涼飲料水の違いとは?法的分類から選び方まで完全解説!

本ページはプロモーションが含まれています

ミネラルウォーターも清涼飲料水の一種って本当?

「ミネラルウォーターと清涼飲料水は全然違うもの」と思っていませんか?

実は、法的にはミネラルウォーターも清涼飲料水の一種に分類されているんです。

この事実を知って驚く方も多いのですが、食品衛生法では「水のみを原料とする清涼飲料水」がミネラルウォーター類と定義されています。

つまり、コーラやジュースなどの一般的な清涼飲料水とは成分が全く異なるものの、法的な分類上は同じカテゴリーに属しているということなんですね。

清涼飲料水の定義とは

まず、清涼飲料水とは何かを理解しておきましょう。

清涼飲料水とは、乳酸菌飲料、乳製品、アルコール分1%以上の飲料を除いた、すべての飲み物を指します。

この広い定義の中に、炭酸飲料、果汁飲料、お茶、コーヒー、そしてミネラルウォーターも含まれているんです。

ですから、「ミネラルウォーターは清涼飲料水ではない」という認識は、厳密には正しくないということになりますね。

ミネラルウォーター類の4つの分類を詳しく解説

農林水産省の「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」では、原水の採水場所や処理方法によって、ミネラルウォーター類を4つに分類しています。

これらの分類を知ることで、商品選びの際により適切な判断ができるようになりますよ。

ナチュラルウォーター

ナチュラルウォーターは、特定の水源から採取された地下水を原水とする水です。

処理方法としては、沈殿、ろ過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行っていません。

つまり、できる限り自然に近い状態で提供される水ということですね。

商品ラベルには「天然水」や「自然水」と表示することができます。

ナチュラルミネラルウォーター

ナチュラルミネラルウォーターは、ナチュラルウォーターのうち、地下を移動中または地下に滞留中に地層中のミネラル(無機塩類)が溶解した地下水を原水とするものです。

地層を通る過程で自然にミネラルが溶け込んだ水ということで、まさに天然のミネラル補給源と言えるでしょう。

ナチュラルウォーターと同様に、「天然水」「自然水」と表示可能です。

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターは、ナチュラルミネラルウォーターを原水として、品質安定化のために以下の処理を施したものです。

・ミネラル分の調整
・複数の原水の混合
・紫外線殺菌やオゾン殺菌
・曝気処理

これらの処理により、一年を通して安定した品質を保つことができるのが特徴です。

ただし、人工的な処理を行っているため、「天然水」「自然水」の表示はできません。

ボトルドウォーター(飲用水)

上記3つのカテゴリーに該当しないものは、すべてボトルドウォーターに分類されます。

水道水をそのままボトルに詰めたものや、海水を淡水化したもの、蒸留水なども含まれます。

処理方法に特別な制限はなく、飲用に適している水であれば、どのような水でもボトルドウォーターとして販売可能なんです。

ミネラルウォーターと水道水の決定的な違い

多くの方が気になるのが、ミネラルウォーターと水道水の違いでしょう。

実は、両者の最大の違いは「適用される法律」と「検査項目数」にあるんです。

適用法律の違い

ミネラルウォーター類は食品衛生法が適用され、水道水は水道法が適用されます。

つまり、同じ「飲み水」でも、管理する法律が全く異なるということなんですね。

これにより、それぞれ異なる基準と検査項目で品質管理が行われています。

検査項目数の違い

水道水は水道法に基づく51項目の厳格な検査が義務付けられています。

一方、ミネラルウォーター類は食品衛生法に基づく検査で、殺菌・除菌処理を行ったものは44項目(2021年改正後は48項目)、行っていないものは19項目の検査となります。

項目数だけを見ると水道水の方が多いのですが、これは水道水が様々な原水を使用し、長距離配送を行うため、より幅広い安全性確保が必要だからなんです。

原水と処理方法の違い

水道水は河川水、ダム湖水、地下水など様々な水源から採水し、浄水場で統一的な処理を行います。

ミネラルウォーターは特定の水源(主に地下水)から採水し、その水質特性を活かした最小限の処理を行うのが基本です。

この違いが、味わいや成分の特徴に大きく影響しているんですね。

硬度による分類とその特徴

ミネラルウォーターを選ぶ際に重要な指標となるのが「硬度」です。

硬度とは、水1リットルあたりに含まれるカルシウムとマグネシウムの量を炭酸カルシウムに換算した数値のことです。

軟水(硬度60mg/L未満)

日本の水道水や多くの国産ミネラルウォーターは軟水に分類されます。

クセがなく飲みやすいのが特徴で、日本人の味覚に最も馴染んでいる水と言えるでしょう。

お茶や出汁を取る際にも、素材の味を引き出しやすい特性があります。

中硬水(硬度60~120mg/L)

軟水と硬水の中間的な特徴を持つのが中硬水です。

適度なミネラル分を含みながらも、比較的飲みやすいバランスの取れた水と言えますね。

硬水(硬度120mg/L以上)

ヨーロッパ産のミネラルウォーターに多く見られるのが硬水です。

豊富なミネラルを含んでいる一方で、独特の味わいがあるため、慣れない方には飲みにくく感じる場合もあります。

ミネラル補給を目的とする方や、洋風料理に使用する際に適しています。

健康面から見たミネラルウォーターと清涼飲料水の違い

法的には同じ清涼飲料水でも、健康面では大きな違いがあります。

カロリーと糖分の違い

一般的な清涼飲料水(炭酸飲料、果汁飲料など)は、砂糖や人工甘味料を多く含んでいます。

一方、ミネラルウォーターは基本的にゼロカロリーで糖分も含まれていません。

ダイエット中の方や血糖値を気にする方にとって、この差は非常に大きいですよね。

添加物の有無

一般的な清涼飲料水には、保存料、着色料、香料などの添加物が使用されることが多いです。

ミネラルウォーターは基本的に水のみが原料なので、これらの添加物は含まれていません。

添加物を避けたい方にとって、ミネラルウォーターは安心できる選択肢と言えるでしょう。

ミネラル成分の効果

ミネラルウォーターに含まれるカルシウムやマグネシウムは、骨や歯の健康維持、筋肉機能の正常化などに役立ちます。

ただし、日本人の食生活では水道水でも十分なミネラルを摂取できることが多いため、過度な期待は禁物ですね。

正しいミネラルウォーターの選び方

数多くのミネラルウォーターの商品の中から、自分に合ったものを選ぶポイントをご紹介します。

用途に合わせた選択

日常的な水分補給には、飲みやすい軟水がおすすめです。

スポーツ後のミネラル補給には、適度な硬度の中硬水や硬水が適しています。

料理に使用する場合は、素材の味を活かせる軟水を選ぶと良いでしょう。

品質表示の確認

商品ラベルで原材料名、採水地、硬度、4つの分類のどれに該当するかを確認しましょう。

「天然水」と表示されているものは、ナチュラルウォーターまたはナチュラルミネラルウォーターです。

これらの情報を見比べることで、より自分の希望に合った商品を選べますよ。

コストパフォーマンスの考慮

日常的に大量消費する場合は、水道水を浄水器で処理することも選択肢の一つです。

特別な場面やより高品質な水を求める場合に、ミネラルウォーターを使い分けるという方法もあります。

よくある疑問にお答えします

Q: ミネラルウォーターの方が水道水より安全?

A: どちらも厳格な品質基準をクリアしており、安全性に大きな差はありません。ただし、検査項目や管理方法が異なるため、それぞれ異なる特徴があります。

Q: 硬水は本当に健康に良いの?

A: 硬水に含まれるミネラルは健康に有益ですが、日本人には軟水の方が体質に合うとされています。急に硬水を大量摂取すると、お腹を壊す場合もあるので注意が必要です。

Q: 「天然水」と書いてあれば品質が高い?

A: 「天然水」は処理方法が限定されていることを意味しますが、品質の高低を直接示すものではありません。用途や好みに応じて選ぶことが大切です。

まとめ:正しい知識で賢い水選びを

ミネラルウォーターが清涼飲料水の一種であることは、多くの方にとって意外な事実だったかもしれません。

しかし、法的な分類と実際の成分や用途は別物だということを理解していただけたでしょうか。

大切なのは、4つの分類の特徴を知り、硬度や採水地などの情報を参考に、あなたの用途や好みに合った水を選ぶことです。

水道水も十分安全で高品質ですから、必ずしもミネラルウォーターが優れているということではありません。

それぞれの特徴を理解して、生活スタイルに合わせて上手に使い分けてくださいね。

正しい知識を持つことで、毎日の水選びがもっと楽しく、そして健康的になることでしょう。

あなたも今日から、賢い水選びを始めてみませんか?