ウォーターサーバーの電気代、実際はいくらかかる？

ウォーターサーバーを導入したいけれど、毎月の電気代が心配という方も多いのではないでしょうか。

冷たいお水や熱いお湯がいつでも使えるのは便利ですが、24時間電源を入れっぱなしにするため、電気代がかさむイメージがありますよね。

実は、ウォーターサーバーの電気代は思っているほど高くありません。

正しい知識と工夫次第で、さらに電気代を抑えることができるんですよ。

この記事では、ウォーターサーバーの電気代の実態と、賢く節約する方法を詳しく解説していきます。

ウォーターサーバーの電気代は月額いくら？

一般的な電気代の目安

ウォーターサーバーの電気代は、機種や使用環境によって異なりますが、一般的に月額500円～1,000円程度が目安になります。

1日あたりに換算すると約16円～33円程度です。

これは電気ポットや小型冷蔵庫とほぼ同等か、場合によってはそれ以下の金額なんですよ。

省エネ機能やエコモードを搭載した最新機種であれば、月額300円～500円程度に抑えることも可能です。

電気代の計算方法を知っておこう

ウォーターサーバーの電気代は、次の計算式で求めることができます。

消費電力（kW）×使用時間（時間）×電気料金単価（円/kWh）＝電気代

例えば、温水ヒーターの消費電力が350W、冷水クーラーが80Wのウォーターサーバーの場合、合計430Wになります。

これを24時間×30日間使用し、電気料金単価を27円/kWhとすると、月額約837円という計算になります。

ただし、実際にはヒーターやクーラーが常に稼働しているわけではなく、適温を保つために間欠的に動作するため、実際の電気代はこれよりも低くなることが多いんですよ。

季節によって電気代は変わる？

ウォーターサーバーの電気代は、実は季節によって多少変動します。

夏場は外気温が高いため、冷水を冷やすためにクーラーの稼働時間が長くなり、電気代が若干上がる傾向があります。

同様に冬場も、室温が低いため温水を保温するためのヒーターが多く働くことになるんです。

とはいえ、その差は月に数十円～100円程度で、極端に高くなるわけではありません。

むしろ季節に関わらず、いつでも快適な温度のお水が使えることを考えると、十分コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。

ウォーターサーバーと他の家電の電気代を徹底比較

電気ポットとの比較

標準的なサイズの電気ポット（2.2L）で、1日2回満タンにお湯を沸かし、それ以外の時間を保温モードにした場合、1ヶ月の電気代は約900円程度になります。

ウォーターサーバーの電気代が月額500円～1,000円程度ですから、ほとんど変わらないか、機種によってはウォーターサーバーの方が安くなることもあるんですよ。

しかも、ウォーターサーバーなら冷水も温水も両方使えますから、利便性を考えると断然お得といえます。

お湯を沸かす時間や手間も省けるため、時間の節約にもつながりますよね。

電気ケトルとの比較

電気ケトル（1.2L）を1日に複数回使用した場合、1ヶ月の電気代は約600円程度になります。

一見、電気ケトルの方が安く見えますが、電気ケトルは冷水機能がなく、お湯も使うたびに沸かす必要があります。

ウォーターサーバーなら、いつでも適温の冷水と温水がすぐに使える利便性がありますよ。

特に赤ちゃんのミルク作りや、急な来客時など、すぐにお湯が必要な場面では、ウォーターサーバーの方が圧倒的に便利です。

やかんとの比較

やかんでガスを使ってお湯を沸かす場合、ガス代として月額250円～900円程度かかります。

一見安く見えますが、やかんの場合は毎回準備や片付けの手間がかかりますし、冷水を用意することはできません。

また、お湯が沸くまで数分待つ必要があり、その間キッチンから離れられないというデメリットもあります。

コストだけでなく、手間や時間まで考えると、ウォーターサーバーの方が総合的にメリットが大きいといえるでしょう。

冷蔵庫との比較

ペットボトルのお水を冷蔵庫で冷やしている場合、冷蔵庫の開閉回数が増えることで余計な電力を消費してしまいます。

特に2Lのペットボトルを何本も保管していると、冷蔵庫内のスペースを圧迫し、冷却効率が下がってしまうんですよ。

ウォーターサーバーなら冷蔵庫のスペースを圧迫することなく、常に冷たいお水が使えます。

冷蔵庫の開閉回数も減らせるため、冷蔵庫の電気代節約にもつながるという嬉しい効果があります。

ウォーターサーバーの電気代を節約する7つの方法

ウォーターサーバーの電気代は、ちょっとした工夫で大幅に削減することができます。

ここでは、誰でも実践できる7つの節約方法をご紹介しましょう。

エコモードや省エネ機能を活用する

最も効果的な節約方法が、エコモードや省エネ機能の活用です。

エコモードは、温水の温度を通常の85～90℃から70～75℃に下げることで、消費電力を大幅に抑える機能です。

機種によっては、電気代を30～45％も削減できるものもあるんですよ。

外出時や就寝時など、ウォーターサーバーをあまり使わない時間帯にエコモードに切り替えるだけで、月に200円～400円程度の節約になります。

最近の機種では、光センサーで部屋の明るさを感知し、自動的にエコモードに切り替わるタイプもありますから、切り替え忘れの心配もありません。

電源を切らない（コンセントを抜かない）

電気代を節約しようとして、ウォーターサーバーの電源を切ってしまうのは逆効果なんです。

ウォーターサーバーは、水を適切な温度に保つことで雑菌の繁殖を防いでいます。

電源を切ってしまうと、この衛生管理機能が停止してしまい、水質が悪化する可能性があるんですよ。

さらに、電源を入れ直すと、一から水を冷やしたり温めたりする必要があり、通常の運転時よりも多くの電力を消費してしまいます。

ウォーターサーバーは冷蔵庫と同じで、24時間つけっぱなしにしておくのが正しい使い方です。

直射日光を避けて設置する

ウォーターサーバーを直射日光が当たる場所に置くと、本体や水の温度が上昇してしまいます。

すると、冷水を冷やすために余計な電力を消費することになり、電気代が高くなってしまうんですよ。

また、直射日光は水質の劣化を招く原因にもなります。

ウォーターサーバーは、できるだけ涼しく、直射日光の当たらない場所に設置しましょう。

窓際に置く場合は、カーテンやブラインドで日光を遮るなどの工夫をすると良いですよ。

壁や家具から適切な距離を保つ

ウォーターサーバーは、冷却や加熱の際に背面から熱を放出しています。

壁や家具にぴったりくっつけて設置してしまうと、この放熱がうまくできず、冷却効率が下がってしまうんです。

その結果、余計な電力を消費することになり、電気代が高くなってしまいます。

ウォーターサーバーを設置する際は、壁や家具から10cm～15cm程度離して置くようにしましょう。

この空間を確保するだけで、放熱効率が格段に上がり、電気代の節約につながりますよ。

背面を定期的に掃除する

ウォーターサーバーの背面にホコリやゴミが溜まると、放熱効率が悪くなり、余計な電力を消費してしまいます。

これはエアコンや冷蔵庫と同じ原理ですね。

月に1～2回程度、掃除機や柔らかいブラシで背面のホコリを取り除くだけで、冷却効率を保つことができます。

特にペットを飼っているご家庭や、ホコリが溜まりやすい環境では、こまめな掃除が電気代節約の鍵になりますよ。

清潔に保つことは、衛生面でも電気代節約の面でも一石二鳥です。

床暖房の上に置かない

見落としがちなのが、床暖房との関係です。

ウォーターサーバーの多くは、底面から放熱する構造になっています。

床暖房の上に置いてしまうと、放熱がうまくできず、冷却効率が大幅に低下してしまうんですよ。

床暖房が設置されている部屋の場合は、ヒーターが入っていない場所を探して設置しましょう。

全面に床暖房が入っている場合でも、必ずヒーターがない部分があるはずですから、素足で確認してみると良いですよ。

省エネタイプのウォーターサーバーを選ぶ

これからウォーターサーバーを導入する方や、買い替えを検討している方は、省エネ性能に注目して選びましょう。

最新の省エネタイプのウォーターサーバーは、月額300円～500円程度で運用できる機種もあります。

エコモードだけでなく、断熱材の性能が向上していたり、効率的な冷却・加熱システムを採用していたりと、さまざまな省エネ技術が搭載されているんですよ。

初期費用やレンタル料金だけでなく、長期的な電気代まで考えて機種を選ぶことが、賢い選択といえるでしょう。

エコモード・省エネ機能とは？

エコモードの仕組み

エコモードは、ウォーターサーバーの消費電力を抑えるための機能です。

主に温水の加熱温度を下げたり、一定時間使用がない場合に加熱を一時停止したりすることで、電力消費を削減します。

温水の温度を通常の85～90℃から70～75℃に下げると、ヒーターの稼働時間が短くなり、大幅な省エネにつながるんですよ。

70℃でも、赤ちゃんのミルク作りや温かい飲み物の調理には十分な温度ですから、普段使いで不便を感じることはほとんどありません。

また、光センサー機能が付いた機種では、部屋が暗くなると自動的にエコモードに切り替わり、寝ている間の電気代を節約してくれます。

どれくらい節約できる？

エコモードを活用することで、電気代を2～5割程度削減することができます。

具体的な金額でいうと、通常モードで月額1,000円かかるウォーターサーバーの場合、エコモードを1日8時間使用することで月額500円～700円程度まで抑えられる計算になります。

年間で考えると3,000円～6,000円の節約になりますから、これは大きいですよね。

特に日中家を空けることが多いご家庭や、夜間はあまり使わないという方には、エコモード機能が必須といえるでしょう。

使用頻度や生活スタイルに合わせてエコモードを活用すれば、無理なく電気代を節約できますよ。

電気代が安いおすすめウォーターサーバー

電気代を重視してウォーターサーバーを選ぶなら、以下のポイントをチェックしましょう。

まず、エコモードや省エネ機能が搭載されているかどうかが重要です。

フレシャスのdewoやエブリィフレシャスのtallは、月額330円～360円程度と業界でもトップクラスの省エネ性能を誇ります。

プレミアムウォーターのスリムサーバーIIIも、エコモード使用時で月額500円程度と、コストパフォーマンスに優れていますよ。

コスモウォーターのSmartプラスNextは、エコモード使用で最大60％の電気代削減が可能で、月額474円程度で運用できます。

また、アクアクララのアクアウィズは、エコモードで消費電力を約45％削減でき、コーヒーマシン機能も付いているという多機能性が魅力です。

機種選びの際は、電気代だけでなく、水の料金、サーバーレンタル料、メンテナンス費用なども含めたトータルコストで比較することが大切ですよ。

ウォーターサーバーの電気代に関するよくある質問

ウォーターサーバーは電気代が高いって本当？

いいえ、それは誤解です。

ウォーターサーバーの電気代は月額500円～1,000円程度で、電気ポットや電気ケトルとほぼ同じか、場合によってはそれ以下なんですよ。

しかも冷水と温水の両方が使えることを考えると、むしろコストパフォーマンスが高いといえます。

卓上型と床置き型で電気代は違うの？

実は、見た目が小さい卓上型の方が、同じボトル容量の床置き型よりも電気代が高くなることがあります。

これは、卓上型の方が断熱材のスペースが限られているため、こまめに冷却や加熱を行う必要があるからなんです。

ただし、機種によって差がありますので、購入前に消費電力をしっかり確認しましょう。

長期間使わないときはどうすればいい？

1週間程度の旅行などで使わない場合は、エコモードに設定したまま電源を入れておくのがベストです。

1ヶ月以上使わない場合は、メーカーの指示に従って水抜きをし、電源を切りましょう。

ただし、再開時には清掃やメンテナンスが必要になることが多いため、できれば電源を入れたままにしておくことをおすすめします。

まとめ：電気代を賢く節約して快適なウォーターサーバー生活を

ウォーターサーバーの電気代は、月額500円～1,000円程度で、思っているほど高くありません。

エコモードや省エネ機能を活用すれば、さらに月額300円～500円程度まで抑えることも可能なんですよ。

設置場所を工夫したり、こまめに掃除したりするだけでも、電気代の節約につながります。

電気ポットや電気ケトルとほぼ同じ電気代で、冷水と温水の両方がいつでも使えるウォーターサーバーは、忙しい現代人の強い味方です。

この記事でご紹介した7つの節約方法を実践すれば、無理なく電気代を抑えながら、快適なウォーターサーバー生活を送ることができますよ。

特に、エコモード機能は絶対に活用すべきです。

外出時や就寝時に自動でエコモードに切り替わる機種を選べば、切り替え忘れの心配もなく、確実に電気代を節約できます。

これからウォーターサーバーを導入する方は、デザインやサイズだけでなく、省エネ性能にも注目して選んでくださいね。

適切な機種選びと正しい使い方で、賢く節約しながら、おいしいお水がある便利な生活を楽しみましょう。