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子どもがいる家庭のウォーターサーバー安全対策完全ガイド!事故防止のポイント解説

子どもがいる家庭必見!ウォーターサーバー安全対策の完全ガイド

小さなお子さんがいるご家庭でウォーターサーバーの導入を検討している方、すでに使用中だけれど安全対策に不安を感じている方はいませんか?

実は、ウォーターサーバーによる乳幼児のやけど事故は年々増加しており、経済産業省の調査では平成19年から平成25年の約6年間で40件ものやけど事故が報告されています。

このうち92.5%が0歳から3歳までの乳幼児で占められているんです。

でも安心してください。

正しい知識と適切な対策を講じれば、子どもたちを危険から守りながら、ウォーターサーバーの便利さを安全に享受できますよ。

今回は、経済産業省やJDSA(日本宅配水&サーバー協会)の安全基準に基づいた、子どもとウォーターサーバーの安全対策について詳しく解説していきましょう。

まず知っておくべき子どもに潜む3つの危険

危険その1:高温によるやけどリスク

ウォーターサーバーから出るお湯の温度は70℃~90℃と非常に高温です。

大人でも注意が必要な温度ですが、皮膚の薄い子どもにとっては一瞬の接触でも重篤なやけどを負う可能性があるんです。

独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の報告によると、以下のような事故が実際に発生しています。

・1歳の子どもがウォーターサーバーにぶら下がった際、チャイルドロックが解除され温水が出てやけどを負った
・チャイルドロック機能が適切に作動せず、10ヶ月の乳児が温水に触れてやけどした

また、本体背面の放熱部分や温水タンク周辺も高温になっているため、好奇心旺盛な子どもが触れる危険性があります。

危険その2:転倒による圧迫事故

ウォーターサーバーは高さが1メートル以上あり、水ボトルを含めると20キロを超える重量になります。

つかまり立ちを始めた赤ちゃんや、活発に動き回る幼児がサーバーにつかまったり、ぶつかったりすることで転倒する危険があるんです。

実際の事故例として、1歳の子どもが転倒してウォーターサーバー背面の金網で指を深く切るケガをしたケースや、ふらついた子どもがサーバーに掴まって製品ごと倒れてケガをした事例が報告されています。

危険その3:感電・漏電リスク

ウォーターサーバーは常時電源に接続されている電化製品です。

水を扱う機器でもあるため、適切な設置や管理を怠ると感電や漏電の危険性が高まります。

特に以下のような状況は要注意ですよ。

・延長コードの使用やタコ足配線による異常発熱
・電源コードの損傷や無理な力による断線
・濡れた手での電源プラグの操作
・アース接続の未実施による漏電時の感電リスク

年齢別・発達段階に応じた安全対策のポイント

0歳~1歳:完全立入禁止の環境作り

この時期の赤ちゃんは好奇心が旺盛で、手の届くものは何でも触ろうとします。

まずはベビーゲートを活用して、ウォーターサーバー設置エリアへの物理的な立入を防止しましょう。

設置場所は人の往来が少ない壁際を選び、転倒防止対策として背面を家具で囲み、通気性を確保しながらアクセスを遮断することが重要です。

受け皿周辺の水滴はこまめに拭き取り、床の滑りを防止することも忘れずに。

1歳~3歳:二重・三重のロック対策

歩行が安定し、大人の真似をしたがるこの時期は、最も事故が起こりやすい年齢です。

チャイルドロックは必須ですが、単純なロック機能では子どもが解除方法を覚えてしまう可能性があります。

そこで重要なのが「二重ロック」や「複雑な解除手順」を備えたウォーターサーバーの選択です。

経済産業省では、片手で2回以上の操作が必要な解除手順を推奨していますよ。

また、操作部が本体上部にあるタイプなら、子どもの手が届きにくく安全性が向上します。

3歳~6歳:ルール作りと教育の重要性

理解力が向上するこの時期は、物理的な対策と並行して「ウォーターサーバーは大人と一緒に使う」「温水ボタンは絶対に触らない」といった家庭内ルールの確立が効果的です。

ただし、好奇心は依然として旺盛なので、背面への手の侵入を防ぐ家具配置や、キーロック機能の活用も継続しましょう。

冷水の使用を許可する場合は、マイコップでの一口ずつの使用に留め、床濡れによる転倒防止も徹底することがポイントです。

チャイルドロック機能の種類と選び方

経済産業省推奨の安全基準をクリアした機能を選ぼう

経済産業省では、以下の条件を満たすチャイルドロック機能を推奨しています。

・1歳以下の子どもの力では操作できない設計
・片手で2回以上の操作が必要な解除手順
・満1歳児の背伸び到達高104cmを考慮した、床面から105cm以上の高さへの設置

安全性の高いチャイルドロックの種類

二重操作式ロック

解除ボタンを押しながらレバーを操作する方式で、両手を使う必要があるタイプは特に安全性が高いです。

長押し式ロック

一定時間ボタンを押し続けなければ解除されない仕組みで、偶発的な操作を防げます。

扉内蔵式ロック

本体の扉内部にロック解除ボタンがあるタイプで、外観からは操作方法が分からない設計になっています。

完全ロックモード

全ての操作を無効化できる機能で、使用しない時間帯の安全性を高められます。

冷水にもロック機能があるものを選ぼう

多くの方が見落としがちなのが、冷水のいたずら防止対策です。

子どもが冷水を出しっぱなしにすると、床が水浸しになるだけでなく、濡れた手でコンセントに触れる感電リスクも高まります。

温水だけでなく冷水にもチャイルドロック機能があるウォーターサーバーを選ぶことをおすすめしますよ。

設置場所と転倒防止対策の重要ポイント

安全な設置環境の作り方

ウォーターサーバーの設置場所選びは、子どもの安全を左右する重要な要素です。

まず、水平で安定した場所を選び、通路の角やドア裏など、人がぶつかりやすい場所は避けましょう。

壁際への設置が基本ですが、背面の放熱を妨げない程度の隙間(5~10cm)を確保することが必要です。

多層防御による転倒防止策

転倒防止は一つの対策に頼らず、複数の方法を組み合わせる「多層防御」が効果的です。

底面の安定化

耐震ジェルマットを底面に敷くことで、横ずれと微振動を吸収できます。

転倒防止シートとの併用で、床面との密着度をさらに高められますよ。

壁面への固定

転倒防止ワイヤーや接着パッド式の固定ベルトを使用して、壁や柱に固定しましょう。

賃貸住宅でも使える穴あけ不要タイプがおすすめです。

周囲の家具配置

左右を家具で挟むことで、横方向への転倒を物理的に防げます。

ただし、通気性を損なわないよう配慮することが大切です。

電気安全対策と感電防止のポイント

アース接続の重要性

ウォーターサーバーには必ずアース線を接続しましょう。

アース接続により、万が一の漏電時に電流を地面に逃がし、感電事故を防げます。

コード管理と電源周りの安全対策

電源コードは壁沿いに固定し、たるみや束ねを避けることで損傷を防げます。

延長コードやタコ足配線は発熱や接触不良の原因となるため、できる限り避けましょう。

また、濡れた手での電源操作は絶対に禁止し、家族全員でルールを共有することが重要ですよ。

JDSA適合マークって何?安心の目印を知ろう

JDSA(一般社団法人日本宅配水&サーバー協会)の適合マークは、乳幼児の火傷事故防止対策に関する厳格な基準をクリアしたウォーターサーバーに表示される安全の証しです。

この基準では、操作に必要な力や手順、ボタンの配置など、子どもの安全を考慮した細かい条件が設けられています。

ウォーターサーバー選びの際は、このJDSA適合マークの有無を確認することで、より安全性の高い製品を選べますよ。

緊急時の対応方法を家族で共有しよう

やけど事故が起きた時の応急処置

万が一やけど事故が発生した場合は、まず子どもを安全な場所に移動させ、ウォーターサーバーの電源を切りましょう。

応急処置は流水で患部を15~20分間しっかりと冷やすことが基本です。

水ぶくれができた場合や、顔・関節部のやけど、広範囲のやけどの場合は、迷わず医療機関を受診してください。

緊急連絡先の準備

判断に迷った時のために、地域の救急相談窓口(#7119)や小児救急電話相談(#8000)の連絡先を、家族全員が分かる場所に掲示しておきましょう。

よくある質問にお答えします

チャイルドロックがあれば完全に安全ですか?

チャイルドロックは重要な安全機能ですが、完全ではありません。

成長した子どもが解除方法を覚える可能性もあるため、設置場所の工夫や家庭内ルールの徹底など、複数の対策を組み合わせることが大切です。

冷水にもチャイルドロックは必要ですか?

はい、必要です。

冷水でも大量に出しっぱなしにされると床が水浸しになり、感電リスクが高まります。

また、水の無駄遣いも防げるため、冷水にもロック機能があるウォーターサーバーをおすすめします。

賃貸住宅でもできる転倒防止策はありますか?

あります。

耐震ジェルマットや転倒防止シート、接着パッド式の固定ベルトなど、壁に穴を開けない方法がたくさんあります。

家具でサーバーを挟む配置も効果的ですよ。

子どもが大きくなったらチャイルドロックは不要ですか?

お子さんが小学校高学年になる頃まではチャイルドロック機能を活用することをおすすめします。

年齢に応じてロックレベルを調整できるタイプなら、成長に合わせて柔軟に対応できます。

ウォーターサーバーの背面が熱くなるのは故障ですか?

いいえ、正常な動作です。

ウォーターサーバーは内部で水を冷却・加熱するため、背面の放熱部分が高温になります。

子どもが触れないよう、背面への立ち入りを防ぐ配置にしましょう。

まとめ:安全対策は「多層防御」で子どもを守ろう

子どもがいる家庭でウォーターサーバーを安全に使うためには、一つの対策に頼るのではなく、複数の安全対策を組み合わせる「多層防御」の考え方が重要です。

チャイルドロック機能の充実したウォーターサーバーを選び、適切な設置場所の確保、転倒防止対策の実施、電気安全対策の徹底、そして家族での緊急時対応の共有。

これらすべてを実践することで、子どもたちを危険から守りながら、ウォーターサーバーの便利さを安心して享受できるんです。

特に0歳から3歳までの乳幼児がいるご家庭では、JDSA適合マークを取得した安全性の高いウォーターサーバーを選び、物理的な立ち入り防止対策を徹底しましょう。

子どもたちの安全は何にも代えがたい大切なものです。

今日からできる安全対策を一つずつ実践して、家族みんなが安心して使えるウォーターサーバー環境を作っていきましょうね。